雪組「夢介千両みやげ/Sensational」観劇してきました。
(2階A席センター)
ショーは銀橋渡りや舞台をいっぱいに使った動きが多いので、2階席が楽しかったです。
そして雪組にやってきた和希そらさんが本日も凄かった。
雪組公演・芝居とショーのバランス
「夢介千両みやげ」は、笑ってホロリとして存分に楽しみました。
しかし、ひとつだけ物足りなさを感じることがあるとするならば、男役の宝塚的カッコよさが少なかったことです。
夢介(彩風)は、ぼーっとした優しく気の良い田舎青年。
いざという時には頼りになる男前なのですが、
見せ場となる立ち回りシーンが少なくて…
カッコいい彩風さんを、もっとたくさん見ていたかったというのが本音です。
総太郎(朝美)にしても、イケメンなのに内面はクズ男という設定。
三太は17歳の少年なので、和希さんも意識して色気を押さえていたような。
それでも漏れていましたが。笑
もちろん皆さんの徹底した役作りあってこそ、人情芝居に心がこもったステキな作品に仕上がっています。
でもやっぱりキラキラした彩風 ・朝美 ・和希も見たかった。
前置きが長くなりましたが、
そんな物足りなさを一気に吹き飛ばしてくれるのがショー「Sensational」です。
お芝居では望めなかった男役のどストレートのカッコよさ満載。
スーツにハットに黒燕尾。
流し目、ウインク、指差し、キス。
これよ!これ、これ!!
王道を守りつつ、下級生にも見せ場があくさんあって、新鮮さと躍動感がたまらなく気持ちいいショーだとおもいます。
ショーの彩風さんは、夢介と同一人物なのが信じられないくらい別人です。(←褒めてます)
キラッキラの衣装でダイナミックに歌い踊る姿のカッコいいこと。
朝月さんを引き寄せる力強さにドキドキしました。
さっきまで手も握らないウブな純朴青年だったのに。笑
朝月さんもされるがままなんですよね。
彩風さんを信頼して身をゆだねる感じがたまりません。
朝美さんは、歌でもダンスでも任されたシーンをしっかりこなすプロフェッショナルぶりを発揮。
もともとの華やかさとスター性に加え、
2番手として組の中核を担う頼もしさが出てきてきて、さらに魅力がアップしましたね。
そしてこのショーで、宙組から組替えしてきた和希さんのスゴさを目の当たりにしました。
すごいぞ!和希そら
和希さんは歌・ダンス・芝居と、三拍子そろった舞台人です。
礼真琴さんに似ていると言われていますね。
もともと舞台人としてのスキルが高い上に努力を重ねて、とんでもないところへ行くという点も似ていると思います。
しかし高身長ぞろいで男役上級生がつまった宙組において、劇団は和希さんを活かしきれていない印象がありました。
ですが雪組に来てドッカーン!!
彩風さんや縣さんなどショースターがいる雪組の中でも、その存在感は群を抜いています。
3番手として真ん中で雪組下級生を引きつれて踊る姿は、宙組時代の何回りも大きく見えました。
歌も2階席の後方まで意識した発声で、
劇場中に良い声が響いていて聴き惚れました。
激しく踊ったあとでも声がブレたりしないのは、録音かと疑うレベルでスゴイ。
もちろん宙組時代に培った経験と技術あってこそ、雪組で大きな存在になったのだと思います。
オーロラのシーン
和希さんのキレッキレのダンスに必死でついていく下級生たち。
和希さんが雪組に良い影響を与えているのは一目瞭然です。
それは下級生だけでなく彩風さんや朝美さんら上級生にも。
誤解を恐れずに言うと、
彩風さんと和希さんが同じ振りでおどるシーンがあるのですが、いつも余裕の彩風さんが本気なんです。
刺激を受けているのは和希さんも同じです。
舞台上で下級生とアイコンタクトをとり、
みんなを引っ張りつつ配慮しながら踊ったり…
真ん中としての居方や見せ方が明らかに変わってきました。
3番手という立場になり、出番も増え、和希さんの中で覚悟が決まったのかなと。
次回は「心中、恋の大和路」という名作で主演と初東上が決まり勢いづいている和希さん。
三拍子そろった実力はもちろん、理屈抜きにとにかく見ていて楽しい魅力的な舞台人です。
これから和希そらフィーバーが起こりそう。
和希さんのスゴさに感動し、思いつくままに書きなぐってしまいました。
最後までお読みくださりありがとうごさいました。