暁さんが合流し、2番手問題に目が向けられるなか、
サラッと4番手ポジションを確立した極美さんについて記したいと思います。
100期の正路線スターとして
聖乃あすかさん、風間柚乃さんというスター揃いの100期において、一番に新公主演を果たしたのが極美慎さんでした。
長身でスーツの着こなしもスタイリッシュ。
万人ウケする甘いマスクと天性の華やかさで、スター街道まっしぐらかと思われましたが、
し綺城ひか理さん、天華えまさんら上級生がひしめく組事情と
2期下の天飛華音さんの追い上げで、停滞している時期がありました。
ところが『めぐり会いは再び』で極美さん上げが本格化し、追い風ピューピュー。
ついに『ベアタ・ベアトリクス』で初バウ主演を果たしました。
これまで上級生から「笑ってごまかさない!」と叱咤激励され続けてきた極美さんが、
この公演で清潔感と色気を同時に出せる稀有なスターとして本領発揮!
立派にセンターを務め上げました。
公演の成功に胸をなでおろしたのは、極美さんを上げると決めた劇団でしょう。
そしてこの公演で天飛さんが2番手に入ったことから、極美>天飛という序列が確立したのですが、問題はそこではなく…
極美慎のこれから
星組の番手は
礼真琴さん(95期)→瀬央ゆりあさん(95期)&暁千星さん(98期)→
極美慎さん(100期)
そしてバウ主演を果たす天華えまさん(98期)を挟み、正路線の天飛華音さん(102期)
その下には若手路線の稀惺かずとさん(105期)と続きます。
次回『1789』は番手ぼかしの演目ですが、いずれは。礼さん・暁さん・極美さん・天飛さんという序列が整えられる日がくると思われます。
しかし礼さん→暁さん→極美さん→天飛さんという順番ですんなりバトンが渡されるとは考えにくい。
礼さんが長期、暁さんが中~長期ならば、
98期(暁)、100期(極美)、102期(天飛)というのは学年が詰まりすぎです。
ということは極美さんか天飛さんのどちらかに組替えの可能性があるワケですが、
極美さんが万博アンバサダーのためすぐには動けません。(他組も含め、このアンバサダー縛りで人事が滞っているようにも思います、なんとかならないのかな~)
一方、天飛さんはといいますと、各組にいる路線同期との兼ね合いで、こちらもまた組替えが難しい。
となると他組の102期を巻き込んでの組替えか、万博の終了後か、トップが代わるタイミングか…
極美さんの組替え先としては、瑠風さん(98期)と鷹翔さん(102期)の間に入れる宙組がもっとも有力だとは思いますが
そうなるとただでさえ路線ひしめく宙組が大変なことに。
ですがその宙組のおふたりも組替え候補者であることから、やはり来たるべきときにシャッフルが行われることは避けようがない気がします。
『ディミトリ』の美しい奴隷(ミヘイル)は、極美さんしかいないというハマり役で、出番は少ないながらも存在感を放っています。
『ジャガービート』では
暁さんと対でおどるダンスの見せ場もあり、せり上がりの銀橋ソロも堂々としたもの。
芝居、うた、ダンスが向上し、自信も見られ、舞台人として各段に頼もしくなりましたね。
ことし男役10年を迎える極美さん。
2回目のバウをはじめ、さらなる飛躍が期待されるとともに、
今後は万博アンバサダーとして露出が増えることから、劇団の新たな顔として新規客獲得に大きく貢献されるのではないかと思います。
極美さんのこれからの活躍をとても楽しみにしています。
まずは星組東京公演が一日もはやく再開されますように。