宝塚受験生のSNSに思う

宝塚受験生のSNSに思う 宝塚歌劇のいろいろ

花のみちの桜が満開の中、宝塚音楽学校第111期生合格発表が行われました。

宝塚音楽学校第111期生合格発表

先日、宙組『カジノ・ロワイヤル』を観劇の際に劇場で宝塚音楽学校の受験生をたくさん見かけました。

娘役志望だとキッチリしたお団子にスカート姿。
男役志望だと短髪でカッチリ固めたヘアにロングトレンチ。

嬉しそうにプログラムを持って席につく親子の姿が微笑ましかったです。

研17のトップスターの退団公演をこれから音楽学校に入ろうかという少女たちが観劇していることに深く感動しました。

こうやって宝塚歌劇団は109年も続いてきたのですね。

そして3月29日、音楽学校の合格発表で111期生となる40名の合格が発表されました。

おめでとうございます。

合格発表といってもテレビで放送されていたような掲示板ではなくWebでの発表です。

発表の時刻になると宝塚ホテルの部屋からよろこびの声が聞こえてきたのだとか。

かれこれWeb発表も4回目となり、掲示板前の「きゃ~っ!」よりもホテルから聞こえる歓声の方が風物詩になりつつあるのかな。

インタビューに答えていた娘役志望の合格者は、憧れの上級生に純名りささん真彩希帆さんのお名前を挙げ「エトワールを担当するのが夢」だと。

いつか実現すると良いですね。

今年も『沸騰ワード10』で受験生を追いかけた特番が放送されます。
放送は4月7日(金)19時から。

倍率への懸念

今年は612人が受験し倍率は15・3倍で、史上最少だった昨年の17・3倍をさらに更新。

106期・965人(24.12倍)
107期・915人(22.87倍)
108期・852人(21.3倍)
109期・697人(17.4倍)
110期・692人(17.3倍)
111期・612人(15,3倍)

『東の東大、西の宝塚』と言われているとおり、昔から宝塚受験が超難関であることに変わりはありません。

15倍でも充分スゴイとおもいますけど、懸念されるのは受験生の減少だけでなく、それにともない『宝塚歌劇』が先細りになっていくことです。

その先細りを食い止めるためにも、これからはいろんな角度からアプローチをかけ受験生もファンも獲得する工夫が必要なのだと思います。

受験生のSNSについて

ところで、『1次受かりました』とか『次もがんばります!』とか、

受験生でない人がこういうツイートをしているのをご存じですか?

えっ、何のために?と疑問が浮かびますよね。

これは本当の受験生が発信した場合に個人情報を特定させないためだそうです。

つまり、みんなでカモフラージュして本人の身元が判明するのを防ぐ目的なのだとか。

なるほど。

ただ、そんなことで本当に個人を守ることができるのかは不明ですし、

不合格になった受験生が『受かりました』というツイートを見たときの気持ちを考えて!とか、

その意見に対して、ネットに慣れ親しんでいる世代には一目でカモフラージュツイートだと判るから大丈夫!とか、

捉え方は様々なようです。

タカラジェンヌはSNSが禁止されていますが、受験生はその限りではありません。

なので やるかやらないかは個人の自由ということになります。

しかしそこを自分でしっかり考えて判断するところからその子の受験は始まっているように思います。

111期生

111期生の入学式は4月15日です。

長かったコロナ禍の収束が見えはじめたとはいえ、まだしばらくは様子をみながらの音楽学校生活になるでしょう。

40名の111期生が切磋琢磨しながら芸事に向き合い、友情を深め、2年後に全員そろって元気に初舞台が踏めることを願っています。

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