ここまでとは!宝塚私設ファンクラブに思う

ファンクラブスタッフの告発に思う その他

劇団が頑なに認めようとはしない『私設ファンクラブ』。

スタッフを経験した人が内情を暴露したことで、その存在が再び注目を集めています。

宝塚私設ファンクラブに思う

私設ファンクラブスタッフの苦労

宝塚歌劇団には公式のファンクラブ『友の会』とは別に、ジェンヌ個人の私設ファンクラブ『会』が存在。

『会』では、すべてを取り仕切る代表をはじめ、スタッフをまとめるマネージャー的存在と、スタッフやお手伝いといわれる人たちにより運営されています。

と聞けば、さぞかし大所帯のように思われるかもしれませんが、人手不足ゆえ、会によっては膨大な量の雑務を数名でこなすところも。

今回ファンクラブの内情を告発した元スタッフさんも、スタッフ無給は当たり前、経費も持ち出し、

24時間365日ジェンヌや関係者の呼び出しに応えながら平日フルタイムで働いていたのだとか。

よく劇団が余ったチケットをジェンヌの会に押し付けていると言われていますが、それは一昔前の話であり、

100周年以降は宝塚ブームの波にのって、どの公演もチケット難が続いています。

したがって劇団から流れてくるチケットは上級生会から順番に多く充てがわれ、下級生会には1公演で2枚しか回ってこないこともザラ。

公演が見られないファンの怒りはスタッフに向けられ、面と向かって罵倒されたり、掲示板に名指しで「役立たず」と書かれることも。

スタッフを追い詰めるのは会員だけではありません。

スタッフ会の上下関係

「上級生会の様子を見て学び、自分たちが将来組の会全体を取り仕切れるように」という、もっともらしい大義のもと、

『ジェンヌの上下関係』がそのまま引き継がれるというスタッフ同士の関係

朝は上級生会スタッフより早く行って場所取り、雑用、使いっ走り。

チケット出し前に待機する劇場内レストランでは、下級生のスタッフが上級生会の代表の飲み物を用意するそうですが、ここでも厳格なルールが。

決められたルートで飲み物を運び、待機する数時間は作業も会話も禁止。

解散時には上級生会からの『ご指導』と呼ばれる細かい小言が待っていて、待機と小言で5~6時間は奪われるそう。

あげく救いであるはずのジェンヌさんやジェンヌさんの家族からも無理を押し付けられて八方塞がり。

ふつうに考えれば『スタッフなんて仕事じゃないんだし辞めたらいいのに』と思うでしょうけれど、そう簡単なことではありません。

私の友人がスタッフをしていたはなし

私の友人にもジェンヌさん直々に代表になってほしいという申し出があったものの、

会社員を辞めるわけにはいかないと断り、スタッフを引き受けることで何とか着地した人がいます。

その友人が経験したことも概ねこのスタッフさんが暴露したとおりの内容で、

毎月会社員としての給料の半分以上を会の運営費の補填に当て、入り出のために平日は職場と宝塚を往復し、休日は早朝から深夜まで宝塚に滞在。

会員やお客様と呼ばれるVIPがドタキャンしたチケット代を彼女がかぶること(観劇の強要)も一度や二度ではありませんでした。

もちろん辞めることも考えたでしょうけれど、ただでさえスタッフは人数不足。

自分が辞めたら他のスタッフに迷惑がかかるという責任感からのためらい。

元スタッフが語るジェンヌの苛酷な労働

告発した元スタッフさんは、ある日倒れて救急車で運ばれたそうです。

「入院して劇団や会と離れられなければ、いずれ自ら命を絶っていたと思う。亡くなった彼女の円グラフは、まさに会運営に携わっていた時の私のようだった」と。

そして身近で見ていたジェンヌさんの苛酷な労働について、こう普及しています。

「ジェンヌ本人も本当に寝る間もないほど苛酷な現場に身を置き、公演前夜の3時に帰るところも目撃したことがある。言葉失うような「指導」の様子も。亡くなった生徒のおかれていた環境や報道の事実は知り得ないけれど、遂にこうなったか。その手前でぎりぎり退団していった人を何人も知っていたから」

私設ファンクラブ運営に求められるもの

私設ファンクラブはジェンヌにとって(トップ会ともなると年間億を超える)大切な収入源であり、

ファンにとっても贔屓と間近で接することのできる大切な場であることは確かです。

ですが、それがスタッフさんの『善意』という名の『犠牲』の上で成り立っているという現実は軽視できません。

そしてつい最近、ある専科さんの会で「中止になった公演のチケット代がまだ返金されない」、

他のジェンヌの会でも「公演を観ていないのにサポート代を返さないってどういうこと!」と怒りの投稿が話題になったように、

この時代に不透明な運営が許容されるはずもなく、素人だけで運営するのは限界だろうと。(どうか返金分をスタッフさんが個人で建て替えるということがありませんよう)

そして当然、会スタッフにチケット管理や生徒の送迎、身の回りの世話、ボディーガードまでやらせているにも関わらず、

私設ファンクラブの存在を認めない劇団がこのままでいいはずがありません。

認めてしまうと入り出やお茶会の時間も労働とみなされるため避けているのでしょうが、

これからも劇団が私設ファンクラブに頼るのなら、

その存在を認め、運営にプロを入れたり スタッフと雇用契約を結ぶなどして組織的な改革がなされることを望みます。

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