月組「グレート・ギャツビー」
千秋楽配信視聴しました。
退団者をぶじに見送って
最後は月組大ジャンプで
明るい気持ちで終われたのも
よかったと思います。
お芝居の感想は…
さすが再演の申し子!月城かなと。
このことばが適切かは分かりませんが
「ダルレークの恋」「川霧の橋」
そして今回の「グレートギャツビー」が
再演の集大成になったと思います。
(そろそろ当て書き希望)
くだけた言い方をすると
これ以上 最高の再演ってある?です。
月城さんじゃなかったら
海乃さんじゃなかったら
鳳月さんじゃなかったら
正直なところ
理解が難しいキャラクターばかりです。
それを、よくぞここまで
魅力的に演じてくださいました。
本日は、この物語でただひとり
庶民的感覚をもつ人物
ニックを演じた風間さんについて
お話ししたいと思います。
風間柚乃について
風間柚乃・役作り
風間さん演じるニックは
ミネソタ州から引っ越してきた
月給80ドルの証券マン。
大富豪のトム(鳳月)と親友という
設定が面白い。
(大学の同期生ということですが、どっちが先に声をかけたかとか、二人がどういういきさつで友達になったか
お茶会があったら聞けるのに、残念です)
良い人ですね、ニック。
そして難しい役ですね、ニック。
貫禄タップリの月城さんと鳳月さん相手に
ニックとして自然体に受け答えすることの難しさ。
「ニックはお客様に一番近い存在。平凡であることが求められる」
「小池先生の要求に風間が苦戦している」
月城さんが番組で語られました。
実際、初日があけたころの風間さんは
ギャツビーに通じる貫禄が
出すぎてしまうこともありました。
しかし、風間さんがスゴイのはここからでした。
公演中止期間を経た、再開初日。
短期間で適度に力がぬけ
田舎から出てきた純朴な青年そのもの
になっていました。
風間柚乃のスゴさ・第一章
思い返せば数年前
主要キャストの休演がつづき
月組が大変だった時代。
「エリザベート」「夢幻無双」
前代未聞の代役公演を乗り切れたのは
まだ下級生だった風間さんの
実力によるところも大きい。
この代役経験により
『研16』といわれる貫禄を身につけました。
「ダルレークの恋」の詐欺師
「桜嵐記」の足利尊氏
クセのある役を余裕たっぶりに。
本当に上手かった。
つづくバウ主演の大成功により
「風間柚乃の第一章」が
完結したんだなと思いました、
というのも、
「今夜、ロマンス劇場で」の山中
「グレートギャツビー」のニック
貫禄とは真逆の役と出会い
こんどは「抜けの芝居」と
向き合っているように思います。
上級生でも難しい「抜けの芝居」を
研9にして求められる風間さん。
ほんと、ただ者ではありませんね。
すでに始まっている「風間柚乃の第二章」
これからの風間柚乃・第二章
現在、風間さんは
月組3番手目との位置づけです。
どうして暁さんが星組に移動したあと
風間さんを正3番手にしなかったのでしょう。
風間さんについて今後予想できることは
①次回の大劇場公演で
すんなり3番手羽根を背負う
②風間さんと鳳月さんの間に
だれかが組替えしてくる
③風間さんが組替えする
④同期の聖乃さんと並行して
上げられていく
①期待したいところ
②宙組の瑠風さんが有力です。
③アンバサダーが絡んでくるので
2025年まで動きはないか
それまでに動かすなら
アンバサダー同士のシャッフルが予想されます。
④「なんじゃそりゃ!」と
ツッコミたくなる理由ですが
95期の礼さんと柚香さんの
足並みそろった上げられ方をみると
妙に納得してしまいます。
とまぁ、いろんな可能性がありますが
早いか遅いかだけの違いで
最終的に上げられることに
変わりはないと思います。
ここでファンの意見が分かれるところ。
・はやく上がってほしい
・ゆっくり上がってほしい
個人的には
贔屓には長く在籍してほしいので
断然ゆっくり派です。
またまた気のはやい話しになりましたが
来年、風間さんは男役10年を迎えます。
完成されているようで
まだまだ未知の可能性を秘めた
素晴らしい舞台人。
さらに磨き上げられるお芝居も
ショーでの活躍もたのしみにしています。
月組「グレートギャツビー」
東京公演が一日も欠けることなく行われ
ぶじに千秋楽を迎えられますように。