前回発表された星組花組雪組の一部公演中止と、大劇場における新人公演の中止につづき、
あらたなスケジュールの見直しが発表されました。
110周年記念行事、タカスペ、中止
重く苦しい中止理由
◯宙組の博多座&梅田芸術劇場『Excalibur』中止
◯風色日向初主演バウ『MY BLUE HAVEN』中止
◯110周年記念式典中止
◯タカラヅカスペシャル2024中止
◯110周年大運動会中止。
いまだに內部が混乱している宙組はお稽古どころではないのかもしれません。
「現時点では安全に公演ができる体制が整わないため」という中止理由が重く苦しい。
ご遺族との話し合いがまとまらない限りイベントやお祝いごとは出来ないだろうなと思っていたので、
残念ではありますが 110周年関連の中止はとくに驚きはしませんでした。
だけど中止理由を見てビックリ。
「公演スケジュール、稽古スケジュールの過密回避」って!
よほど労働基準監督署から厳しい指導が入ったのでしょう。
過重労働に関してはいろいろ認めるようになりましたね。
東京の夜公演が減らされたのも、新人公演の開始が15時30分になったのも、
『18歳未満は22時以降の労働禁止』が影響しているのかもしれません。
しかしどうも見直し方が雑で、過剰なまでに『過重労働の改革やってます』をアピールしているだけのような。
もちろん過重労働を認めて改革しているのは良いことなんですが、そっちばっかりで、もうひとつの問題点(パワハラ)はどう解決していくのでしょう。
長引けば長引くほど世間のバッシングは大きくなり、思いもよらない事態を引き起こすことになるのに。
脅迫文が届く
共同通信によると劇団に複数の脅迫文が送られてきたそうです。
『兵庫県宝塚市の宝塚歌劇団の俳優の女性(25)が急死した問題を巡り、歌劇団に公演の再開中止を求める脅迫めいた内容の複数の文書やメールが届いていたことが19日、関係者への取材で分かった』
脅迫文が届いたのがいつかは報道されていませんので推測ですが、
雪組公演の初日(12月1日)におびただしい数の警備員が配置されたり、ゴミ箱やロッカーが使用不可になっていたことに合点がいきました。
こんな切迫した状況の中で雪組の皆さんが舞台に立っていたのかと思うと胸が苦しくなります。
花組に関しても公演を実施するかどうかで意見が割れたと週刊誌報道されていましたが、こういうことだったのですね。
雪組も花組もぶじに公演を終えられて本当に良かったです。
引っかかる一文
劇団からのお詫びのなかに引っかかる一文がありました。
『現在、チケットの払い戻しにとどまらず、より丁寧に対応させていただくことを検討しており、決まり次第ご案内する予定でございます』
何も決まっていない段階でこういう『匂わせ』を平気で書くのって、なんなんでしょうね。
苦情が殺到したから慌ててとりあえず一文を付け足したように思えてなりません。
劇団自らハードル上げてどうするの?
振替公演の実施、交通費や宿泊費のキャンセル料負担、次回公演で優先的に良席確保など、
受け取り側の期待値が上がってしまうのがわからないのでしょうか。
これでまさかポストカード1枚ってことはないでしょうね。(言い過ぎました。すみません)
劇団なりに誠意を見せようとしているのは分かるんですけど、決まってから知らせてほしいと思います。
こうしている間にも時間は過ぎ、生徒さんの活躍の場が奪われていきます。
しかしまだこれから再調査チームを立ち上げるかどうかという段階ですので、本当の解決はいつになることやら…
まずは年内に行われるご遺族との交渉が前回よりも良いカタチで終えられることを願っています。