雪組東京初日と星組「RRR」の心配ごと

雪組東京公演『ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル/FROZEN HOLIDAY』初日。

劇場前に門松もなく、開演アナウンスも「新年明けましておめでとうございます」も無し。

祝い事はすべて自粛ではありましたが、とにかくぶじに初日の幕が開けられたことは本当に良かったです。

彩風咲奈・初日ごあいさつ

年末の退団会見でも劇団の生徒を代表するような意見をもとめられ、

「私たちは歌劇団に望むことというより、1回1回のこと、支えてくださるファンの皆さまに何がお届けでき、どれだけお返しできるのかを考えていくことで頭がいっぱいです」と、

理路整然と答えた彩風さん

その聡明さに多くの人が感嘆し、絶賛の会見となりました。

そして星組公演の初日が5日に延期されたため、新年1発目のごあいさつも彩風さんが担当することに。

カテコ1回目。

彩風「本日は東京公演初日をご観劇くださりありがとうございました。 まずは先日発生した能登半島地震にお見舞い申し上げます。私たちが出来ることは小さな小さな力かもしれませんが、命のかぎり演じ続け、おどり続け、歌い続け、私たちの思いが、パワーが、皆さまの元気や勇気につながりますよう、この劇場、そして劇場を越えて多くの人たちに届くよう、1回1回を大切に務めて参ります。 千秋楽までどうぞよろしくお願い致します」

カテコ3回目、4回目。

彩風「初日の出を見れなかったのですが皆さまの応援があたたかくてまぶしくて、見たような気持ちになっています。 笑。そしてクリスマスもお正月も皆さまと過ごすことは出来ませんでしたが、このショーを観ればクリスマスもお正月も何度でも一緒に過ごすことが出来ますので 何度でもご観劇ください。本日はありがとうございました」

毎回毎回、彩風さんの言葉に感動させられますが、今回もまた全方向に心配りがいき届いた素晴らしいご挨拶でしたね。

『ボイルド~/FROZEN HOLIDAY』
大劇場からの公演の変更点ですが、お芝居は特になし。

ショーは客席降りが大幅に変更されているそうです。

星組公演「RRR/VIOLETOPIA」の心配

劇団から少し気になる知らせがありましたね。

星組公演『RRR/VIOLETOPIA』の公演時間についてです。

1幕と2幕の間の休憩は、もともと30分だったものがコロナ禍で5分延長され、最近また30分に戻されたばかり。

しかし星組公演では再び35分になるというのです。

これは化粧替えの時間を考慮したものでしょうか。

『For The Pepole』
『ノバ・ボサ・ノバ』
『リッツ・ホテルくらいに大きなダイヤモンド』など

数年前まで宝塚でも肌の色を黒く塗り、直接的に人種の違いを表現することがありました。

ですが近年は『Black Lives Matter(人種差別抗議運動)』により、ラテンショーといえど黒塗りは避け、日焼けした肌色程度で調整されています。

なのでまさか『RRR』で黒塗りがなされることはないと思いますが、だったら化粧替えの時間を考慮することもないでしょうに、

いったい何のための5分延長なのでしょうか。

暁さんがキャストボイスでハードなお芝居だから体力をつけて頑張りたいと語った『RRR』。

始めてナートゥダンスの振りがついた日、礼真琴さんと暁千星さんは踊り終わったあと、ふたりして呆然としてしまったそうです。

この演目が発表されたときからナートゥダンスが大注目されていて、当然、公演の目玉になることは間違いありませんが、

休憩時間を延長せざるを得ないほどハードな演目なのかなと少し心配になりました。

『RRR』だけでなくショー『VIOLETOPIA』もありますので、くれぐれも無理のないようにお願いしたいと思います。

雪組さんにつづき、星組さんもぶじに明日初日を迎えられますように。

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