コロナ禍で会活動は停滞したまま。
入り出やお茶会も禁止されているので
チケット申込くらいしか機能していないのではないかと思います。
そこで、今となっては幻かとおもうような会活動、
「おとなり歩き」について記します。
宝塚私設ファンクラブ・お隣歩きとは
私はかつて、あるジェンヌさんの私設ファンクラブに入っていました。
俗に『会』と呼ばれるものです。
そのジェンヌさんがまだ若手だったということもあり、会の人数も少なく、新参者の私をあたたかく受け入れてくださったので、入り出に行くのが楽しかった。
ある日、そこで「おとなり歩き」という謎の言葉と出会う。
おとなり歩きとは、会用語で以下の意味を指します。
想像してみてください。
たった数分とはいえ、ジェンヌさんと1対1でお話しするのですよ。
緊張なんてもんじゃないです。
ジェンヌさんが積極的にお話ししてくださるときもあれば、こちらが質問しないと沈黙が流れるときもある。
心臓バクバク、緊張で頭が真っ白になります。
しかし、たとえ緊張しても何をおしゃべりしたのか覚えていないといけません。
忘れた、では済まされないのです。
なぜなら、
楽屋口でジェンヌさんを見送った後、
会の人たちに先ほどジェンヌさんと話した内容を報告をしないといけないから。
会員さんたちの前での報告、これもまたドキドキ。
みなさんお目目をキラキラ輝かせて聞いてくださるんですよね。
おとなり歩きの順番
このお隣歩き、順番はどうやって決まるのでしょうか。
会によっても違うと思いますが、
私が入っていた会は、立候補orまだやったことのない人 (自己申告)という比較的ゆるい決め方でした😆(笑)
争奪戦かと思いきや、意外にも譲り合いになります。(さすが宝塚ファン)
私も初めての時、「まだやったことない」
と申告するのに躊躇していると、
「お隣歩きなんて今(下級生)しか出来ないんだからぜひやった方が良いよ。」と、ベテラン会員さんに背中を押され勇気をだしました。
そして夢のような時間を過ごすことができたので、いまでもその方に感謝しています。
お稽古前の貴重な時間をファンサービスに費やしてくださったジェンヌさんにも、感謝の気持ちでいっぱいです。
先日の月組千秋楽の白服を見て、ふと昔、会活動していたころを懐かしく思い出しました。