和希そら・おめでとう!「蒼穹の昴」

和希誕生日「蒼穹」 雪組

10月5日は和希そらさんのお誕生日です。

おめでとうございます。

そこで今回の記事では
雪組「蒼穹の昴」の感想を
和希さんに特化した内容で記したいと思います。

ネタバレありですので読み進めご留意ください)

ちなみに全体感想はこちらから↓

雪組「蒼穹の昴」感想・和希そら

和希さん演じる順桂(シュンコイ)は、賢く優秀で、科挙に2位で合格。

1位は文秀(彩風)でした。

性格も境遇もまったく違う順桂と文秀だが

良い国を作りたいという志は同じ。

いつしか友情が芽生え、彼らは理想に向かって歩み始める。

しかし、西太后を憎む順桂は…

和希さんは、つややかな黒髪と
色薄めのメイクがよくお似合いでした。

純粋だからこそ思い込みが激しく
悲劇へと向かう男の生き様を
ていねいに演じていて素晴らしかったです。

順桂の背景

順桂(和希)は科挙の優秀者として
文秀(彩風)と共に楊喜楨(夏美)邸に呼ばれました。

そこで順桂(和希)は、みんなの話しを物静かに聞いているんだけど、心ここにあらず。

彼が一人でなにか重いものを背負っていることが、和希さんの表情から伝わってきます。

寡黙な順桂が西太后のことになると冷静さを失い発言が極端になる不思議。

原作を読んでいないと、なぜ順桂が西太后を憎んでいるのか分からず置いてけぼりになるのですが

そのワケは、和希さんが銀橋で歌う
「我に力を」の歌詞に込められています。

この歌、あまりにも和希さんの声が良くてウットリしてしまうのですが
順桂の過去を知るためにも歌詞は必聴です。

原作によると
順桂は光緒帝(縣)に忠義をつくす一族なので、敵対する西太后が実権を握っていることが許せず、あいつの言うことなんか信じない、滅ぼさなくては!

と思い込んでいるそうです。

西太后は実権を光緒帝に譲るつもりだったので、順桂は何もしなくてもよかったのに。

残念ながら、劇中で順桂の過去に触れるシーンはありませんので

和希さんの細かい表情を見逃さずにチェックしておくと、衝撃のラストに納得がいくと思います。

最後にすべてが繋がったとき、和希さんの緻密な演技に驚嘆しました。

ひとつ、大切な伏線をご紹介します。

伏線

女性に言い寄られても「妻子がいますので」とキッパリ断る順桂。

和希さんの硬派な言い方がとってもステキなこの言葉

じつは、ラストの伏線になっているのでお聞き逃しなく。

国を良くしたいという思いは文秀と同じなのに、西太后への恨みから、自分が何とかしなければ!と、思い込みが激しくなっていく順桂。

アヘン窟を漂い、誰にも相談することなく、ついに西太后暗殺を決行してしまうのです。

しかも、手段は爆破。

結果的に暗殺は未遂で終わるのですが、なんと…

順桂(和希)が設置した爆弾を
ボール(手鞠)と勘違いした子供が駆け寄ってきて…

順桂はその子をかばって吹き飛んでしまいます。

順桂の壮絶な最期に、客席は静まり返りました。

その子が自分の子どもと重なり、ほっておくことは出来なかったんでしょうね。

順桂の父親としての愛情深さが伝わってきて、泣けました。

悲しい伏線回収です。

和希さんの集中力の高いお芝居が素晴らしければ素晴らしいほど、順桂の最期はあまりにも切なくて辛くて。。

だからこそ

フィナーレ

本編が終わり
セリ上がった和希さんの笑顔
大きな拍手が起こりました。

華やかな赤の衣装に負けていないキラキラオーラ。

歌唱指導は低音から高音まで
豊かな声を響かせ
それはそれはお見事でした。

和希さんご自身も
とても楽しそうに歌われていて
多幸感が客席いっぱいに広がります。

フィナーレの男役群舞
けっこう激しめな振りなのに
羽織りのヒラヒラを美しく見せるために
回転速度を調整している余裕っぷり。

すごいなぁ。

和希さんは「蒼穹の昴」でも
歌ってよし、芝居してよし、踊ってよし
3拍子そろったスターっぷりを発揮されていました。

あらためまして
和希さん
お誕生日おめでとうございます。

これからのご活躍も心から楽しみにしてます。

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