宙組のお茶会参加で感じた最近のファンクラブ事情

新人公演も終わり、宙組大劇場公演も残りわずかとなった先週末。

宝塚大劇場のあるムラ界隈では、あちこちでジェンヌさんのお茶会&お茶飲み会が開催されました。

宙組のお茶会に驚いたこと

前日にまで及ぶ勧誘

わたしはというと、上級生のお茶会と中堅どころのお茶飲み会に参加してきました。

が、どちらも前々から予定していたわけではなく、前日のヘルプ要請により急きょ駆けつけたという感じです。

そう言うと「前日にお茶会参加の要請なんて、そんなことある?」と驚かれる人もいると思いますが、それもそのハズ。

多くの会では『期日までに申し込まないとお茶会には参加できない』というのが一応のルールですから。

それが今回、ひとりでも多く参加者を増やすためにスタッフが前日の夜まで勧誘に奔走していたというから驚きです。

スタッフサイドからすると開催日ギリギリの人数増減というのが一番やっかい。

お茶会の席順は会員の序列がモロに出るため もっとも気を使う作業ゆえ、はやめに人数と参加者を確定しておいて、そのあとの変更は極力避けたいはず。

なのに今回は「いまからでも会員さんの参加大歓迎!尚、初めてお茶会に参加する人には特別なプレゼントを用意させていただきますのでお友達にもお声掛けください」と、とにかく人数を集めたい様子。

これが下級生のお茶飲み会ならいざしらず、けっこうな上級生の会だったからビックリ!

どこの会も厳しい

ズカ友さんの話しによると、こんな状況は宙組だけに限らないのだとか。ほかの組でもあの手この手でお茶会の人数や会員数を増やそうと必死。

だけどファン側からすると、どんなに好きなジェンヌが現れたとして、ファンクラブに入るというのはハードルが高いですよね。しかもたとえ入ったとしても『こんなハズじゃなかった』というのもありますし。。

というのも、ファンクラブに入るメリットの一つとして、入待ちや出待ちでジェンヌと直接お話しする機会があったり、お手紙を渡したりできるとうのがありますが、コロナ禍以降は”入り出”そのものが制限。

もうひとつのメリットである”チケット取り次ぎ”にしても、とくにこの1~2年はトップの退団公演ラッシュや95期ブームでチケットが慢性的に不足。お断りが続いたり、取り次いでもらえたとしてもいわゆる”クズ席”でガッカリすることも。

ファンクラブに所属するメリットを感じられず、更新しないで辞めてしまう会員さんも多く、これまでのように会員さん自身がスカウトマン的存在となって、お茶会や観劇に友人を勧誘→その友人が新規会員に!みたいな連鎖が途絶えて会員が増えなくなっているのだそう。

だからといって誰が悪いわけでもありませんし、画期的な改善策があるわけでもなく行き詰まり。どこも大変です。

わたしは贔屓が退団してからというもの誰のファンクラブにも所属していませんが、どの会であれ、お誘いがあれば喜んでお茶会に参加しますし、生徒さんのためになるばらばチケット協力も惜しまないつもりです。

が、「スタッフの善意で成り立っているようなファンクラブってどうよ!」とか、「2回公演のあとにお茶会という名の労働を強いるのは働き方改革的にどうなの!」という意見もごもっとも。

チケットにまつわる劇団との関係性も不透明なままですし、いろんな意味でその存在が疑問視される私設ファンクラブ。

劇団の子会社化や生徒の契約方法の変化にともなって、在り方を見直す時なのかもしれませんね。

そんなこんなで過渡期を迎える宝塚において、私設ファンクラブがどうなるのか、今後も注目しつづけたいと思います。

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