「ガイズ&ドールズ」
多くの人が思いを寄せる中、
ぶじに博多座公演初日の幕が開きました。
和気あいあいとしたカーテンコールの様子や
明日海さんや望海さんについて
井上さんの洞察が興味深いものだったのでご紹介いたします。
「ガイズ&ドールズ」博多座初日ごあいさつ
博多座初日カーテンコールご挨拶
【ニュアンス抜粋】
明日海りおさん
明日海「博多座に来るのは5年ぶり。6月25日から舞台が止まってしまい…私は舞台に立つことが仕事ですが、舞台に生きることが好きなのだと実感しました」
明日海さんがあまりにも真っすぐ井上さんを見て話すから
「(おれに)個人的に言ってるの?」と、
笑いを誘う井上さん。
明日海「博多座の周りってキラキラしてませんか?夏真っ盛りなのにジメジメしてない。山笠とかもあって博多座周辺が清まってる」
井上「汗かいたけどね」
明日海「わたしも汗かきました」
井上「それって、ジメジメしてるじゃん!で、きよまっている??」
明日海「う~ん、とにかく、清まってます」
ざわつくキャストに向かって、
井上「おい、みんな!さゆみちゃんがそう思ってるんだから、やいやい言わない!」
ほんわか明日海さんと、キレッキレ井上さんのやりとりが本当に面白い。
望海風斗さん
望海「ご観劇くださりありがとうございます」
深々とお辞儀する望海さん。
井上「それ正式なお辞儀(ごあいさつ)?」
望海「どれが正式なお辞儀か分かんない…」
ここで田代さんが女性式のお辞儀のお手本を。
井上「なんなんだよ、おまえは!」
たしか帝劇初日にも、まったく同じやりとりがありました↓
望海「宝塚はよく博多座で公演していますが、私は20年近く在籍したのに一度も立ったことがなくて…」
井上「それだったら博多座へのお辞儀、もう一回してもらってもいい?」
望海さんはテレながら美しいお辞儀を披露。
博多座デビューおめでとうございます。
井上芳雄さん
井上「帰ってきたばい!(客席を見渡して)今日、ほとんど俺の知り合い!カテコ長くなりますのでお座りください」
田代「sit-down(座れっ)」
井上「お客様に命令口調でいいのか!」
と絶妙なやりとりで笑わせつつ…
「演劇やエンターテイメントは今厳しいところに立たされていて、それでも、僕たちはこれからもやれることを精一杯やっていきます」
厳しい状況にありながらも、明るく振る舞うキャストたち。
カンパニーの仲の良さがうかがえる、ステキなカーテンコールでした。
井上芳雄が語る・明日海りお、望海風斗
井上さんはまず「明日海さんと望海さんは正反対」だと。
明日海りおの印象
・男役っぽさがない
・ストイック、謙虚、一生懸命
男役と全然違うソプラノを出すのは初挑戦で大変だったと思います。稽古場で誰かが歌っているなと思ったら明日海さんが発声練習をしていた。明日海さんは周りの目を全然気にしない、ついたての裏とか稽古場の隅でも全力で練習しています。自分がやるべきことに、なりふり構わず集中している姿はすごくすてきだと思ったし、本当に尊敬できます。
エンタメ井上芳雄通信より
井上さんら関係者だけが知る、明日海さんの貴重なエピソードですね。
井上「(明日海に)今日はすごく声が良い感じにでてたねと褒めても、いやいやまだまだと謙遜して…謎のストイックさ。笑。ですが、舞台上ではちゃんと自分をだしてくる明日海さんこそ役者として正しい姿なのでしょう」
宝塚時代から、つかみどころがないと言われる明日海さんを、短期間でよくぞここまで…
井上さんの洞察力、スゴイ。
望海風斗の印象
・パッと雰囲気をつかむタイプ
・器用、良い意味で深く考えない
稽古場でのだいもんは、最初はものすごく緊張して顔が引きつって、1週間くらいたっても全然変わらない顔をしていて、「緊張するのがちょっと長くないか」とツッコミを入れたくらい。そういうところも三枚目ぽくて、コメディーに合っていたと思います。本番が始まると、お客さまの反応を見ながら演技を変えたりもして、アドリブを言ったりするのが実は好きだろうし、実際に上手です。
エンタメ井上芳雄通信より
緊張し続ける初々しい望海さん、可愛いですね。
井上「(望海は)浦井君のテンポが速いセリフにもついていっていたし、かといって、それにのまれてしまうわけでもなく、とても器用に演じているように見えました。」
帝劇で観劇するたび、望海さんの演技が違っていた理由に納得です。
博多でどんなアドリブが飛び出すのか楽しみ。
井上さん、明日海さん、望海さん、浦井さんら、
キャストが集結した「ガイズ&ドールズ」
カンパニーの実態は意外にも地味で、みんながやるべきことに徹するプロ集団とのこと。
千秋楽まで何事もなく、多くの方がこの素晴らしい舞台を観劇できますように。