宙組「HiGH&LOW/Capricciosa」
全体の感想は前回記しましたが↓
本日は、芝居にショーに大活躍の桜木みなとさんをピックアップして、感想をつづりたいと思います。
「HiGH&LOW」スモーキー演じる桜木みなと
パーカーを着た桜木さん、新鮮!
煙とともにセリ上がってきた桜木さんは
RUDE BOYSを引き連れ、キレッキレに踊っていて、とにかくカッコいい。
スモーキーは病気を患っているという設定なので、踊り終わったあとに息を切らすという細かい芝居を入れているのでお見逃しなく。
「HiGH&LOW」は冒頭から華やかなシーンが続くのですが、
桜木さんが登場する無名街のシーンは、照明も暗く、衣装もボロボロ。
この作品の『闇』の部分を一手に引き受けている印象です。
『無名街に住むはぐれ者たちを守る』という使命感に燃えるリーダー。
それが桜木さん演じるスモーキーです。
ある日、無名街にコブラ(真風)とカナ(潤花)が入ってきます。
重病のカナの身に何かあって仲間が疑われては困ると、ふたりを警戒しつつ、医者の元まで連れていってあげる心根の優しいスモーキー。
いままで真風さんと桜木さんは、敵か味方、白黒ついた間柄が多かったので、
コブラとスモーキーのような『リーダー同士、対立しつつも、どこか分かり合っている』という関係が新鮮でした。
ラストの長い長い乱闘シーン。
階段に立つ桜木さんのカッコいいこと。
松風さんとのスピード感のある立ち回りは、早すぎて目が追い付かないほどスゴイ。
お二人の身体能力が高さに驚きました。
上演時間の都合上、これ以上スモーキーについて描かれていないのが残念。
とくにスモーキーの病気のくだりは
もうすこし掘り下げてほしかったというのが正直なところ。
華奢な身体の桜木さんが吐血するのを見ると、あまりにリアルで心配になります。
ですが、安心してください。
お芝居がうまいだけです。
二幕の「Capricciosa!」は、元気爆発する桜木さんが見られますよ。
「Capricciosa」の桜木みなと
プロローグ
銀橋に男役がズラーッと並び、壮観です。
人口密度が高いのにハードな振りをガシガシ踊っていて、よくぶつからないな~と、変なところに感心しました。
ここで、桜木さん本領発揮!
銀橋にいる時間が長いので、次から次へと客席一本釣り。
ものすごい色気のある視線をおくっていました。
目が合った人や、ウインクをもらった人は大変なことになってるかと思います。
桜木さんのサービス精神旺盛なところ、好きだな~。
もはや定番になりつつあるキザ台詞。
桜木「ずんずん今夜はあなたを攻めます」
芹香「鬼気(キキ)迫るほどの情熱キッス」
真風「オレのゆりかごに君を縛り、イタリアの夜は眠らせない」
活字にすると凄いインパクトですね。笑
真風さん、芹香さん、桜木さんは、まったくテレる様子もなく、これでもかとキザってくれるので気持ちが良い。
客席の反応をみて楽しんでいる桜木さん
いい顔してました。笑
中詰め
真風さん、芹香さん、桜木さんのワチャワチャが見られる中詰め。
貸切公演で、突然、桜木さんがトラピックス体操を開始!
それを見た芹香さんがノリノリでマネをして、さらに真風さんも大笑いしながら加わったそう。
中詰めが、お楽しみコーナーと化しています。
企画担当は桜木さんかな?
ヴェネツィア
ゴンドリエーレ(瑠風)が漕ぐゴンドラに、ひとりの美女。
大きなツバの帽子が似合う、その美女は…カピトベーネ(桜木)
芸術的なシーンに惹きこまれます。
うつくしいヒラヒラの衣装を着た桜木さんは
神聖と妖艶が入り混じった不思議な空気をただよわせ、たくみに真風さんを誘惑。
桜木さんは女装の経験が豊富なので、ドレスさばきも美しい。
研14の男役とは思えない可愛らしさと、ときどき見せる男役としての強さのバランスが絶妙です。
そして注目すべきは、真風さんを堕としたあとの、セリ下がりの表情。
わたしが観たときはニヤッと妖艶な笑みを浮かべていたのですが、別バージョンもあるのだとか。
お見逃しなく!
フィナーレ
桜木さんは幕が降りる瞬間まで、とびっきりの笑顔を見せてくれています。
きょうは客席に向かって工藤静香さん(嵐の素顔)の振りをして、となりの瑠風さん大笑い。
桜木さんの視線の先には、雪組の和希そらさんが座っていたそうです。
和希さん嬉しかったでしょうね。
(なぜ工藤静香さんなのかは不明)
順調に公演が行われている
宙組「HiGH&LOW/Capricciosa」
歌、ダンス、芝居、すべてのレベルが高く
公演を重ねるごとにどんどん魅力的になっていく桜木さんを、これからも応援していきたいと思います。