星組バウ公演「ベアタ・ベアトリクス」観劇してきました。
友人から手渡されたチケットを見てビックリ!
なんと、最前列(1列目なしの2列目)だったのです。
ひぇ~っ!
目の前に極美さん?
えらいこっちゃ!!(訳・大変だ)
ちなみに視界はこんな感じです。
公演の感想を書こうと思いますが、
「極美さんカッコいい、足ながっ、顔ちっちゃ、笑顔かわいすぎるっ、えっ、いま目があった?」
を永遠に繰り返して終わりそうです。
というのは冗談ですが、思いがあふれて長文になりました。
よろしければお付き合いください。
ネタバレありですので読み進めご留意ください。
極美慎・星組「ベアタ・ベアトリクス」感想
「ベアタ・ベアトリクス」
極美さん、満を持してのバウ初主演
おめでとうございます。
舞台上で給水ポイントが必要なほど
ほぼ出ずっぱりで汗がキラキラ光る極美さん。
恋や芸術をからめながら
前半は怖いもの知らずで大胆な画学生を
後半は破滅へと向かっていく哀しい男を
集中力を維持し、とてもていねいに演じていました。
劇団や先生の期待どおり
極美さんの男役っぷりが上がった
素晴らしい公演だったと思います。
ひとことで言うと「極美慎、やるじゃん」です。
プロローグ
極美さんがニコーッと笑顔で登場した瞬間
舞台がパーッと明るくなって
まぶしいのなんの!
ポスターの衣装をスマートに着こなす
9等身の極美さんからあふれるスターオーラ。
客席からも「待ってました!」とばかりに
大きな拍手がわき、胸が熱くなりました。
と、次の瞬間!
唐突に追いかけっこが始まり、なにごと!?
アカデミーの問題児(極美ロセッティ)が講堂の絵に落書きをし、教授に追いかけ回されている様子。
生涯の友となる碧海さん(ウィリアム)を巻き込んだ逃走劇がたのしくて、永遠に見ていられます。
それにしても極美さんの足が長すぎて
追いかけっこするにはバウは狭すぎるような。笑
逃げ回る極美さんと何度か目が合った(気がする)
天飛華音・ミレイ
極美さんの永遠のライバルである天飛さん(ミレイ)。
一匹狼でさびしがり屋の天飛さんは
だらしがないのになぜか周りに人が集まる極美さんとは真逆の存在。
全然タイプの違うふたりの学生が
最悪の出会いから、すこしづつ友情を深めていく展開が胸アツです。
最前列で見る天飛さんは目ヂカラが凄すぎて、目が合った瞬間、しばらくかたまってしまいました。
えっ、本当に目があったの?
この席は幸せな勘違いの連続です。
あと、天飛さんがターンした時に
ホワ~ンと良い香りがしたことをご報告いたします。
天飛さん演じるミレイは才能の塊。
極美さんを裏切って のし上がることを選びます。
しかしその後、支援者の妻と駆け落ちして、いばらの道へ。
波乱万丈の人生を送ることになります。
ひとりの人間の半生を演じることは
102期の天飛さんにとって、大きな挑戦だったと思いますが、
乾いた心を潤すために懸命に生きるミレイを見事に演じきり、この公演でまた実力をつけましたね。
小桜ほのか・リジー
小桜さんはとにかく歌もお芝居もうまい!(当たり前)
天真爛漫だった乙女が、夫の不倫でメンタル崩壊するという、ふり幅の大きな役をしっかり落とし込んんで、さすがでした。
「めぐり会いは再び」でもカップルを演じていましたし、
極美さんのクセを全部分かったうえで
歌やダンスをピタッと合わせる頼もしさよ!
最前列で見ても毛穴ひとつないキレイなお肌はため息ものです。
そうそう、この公演1番のトキメキポイントは、
極美さんが出会ったばかりの小桜さん(リジー)に
「君にひとめぼれしたんだ、君を描きたい」と口説くシーンです。
この悶絶級の口説き文句を照れもせず
サラッと言ってしまえる極美さん。
すっかり色男が板について感心しました。
最前列はスピーカーよりも地声の方が大きく聞こえるので、このセリフを極美さんの生声で聞けたこと、今年一番の幸運です。
ふたりのラブラブな日々は長くは続きません。
小桜さんは極美さんを愛していながら
天飛さんからのモデルの依頼を断れず。
けっきょく、小桜さんがモデルになった
天飛さんの絵「オフィーリア」が評価され
友情にも恋にもヒビが入ってしまいます。
【余談】
「オフィーリア」の絵を描くシーンは幻想的でステキなのですが、ものすごく長い。
なのに、公演タイトルの「ベアタ・ベアトリクス」を描くシーンは驚くほど短い。熊倉先生、どうして?
一番の見せ場とフィナーレ
水乃さん(ジェイン)は極美さんがメロメロになる妖艶な女優を好演。
彼女が登場してから、極美さんが大人の色気を放つようになり、禁断の恋が燃え上がる生々しさにドキドキ。
最前列では刺激がつよかったかも。(嬉しい悲鳴です)
そしてこの公演一番の見せ場である
晩年、病室で極美さんと天飛さんが和解するシーン。
天飛さんは妻と子供とにぎやかに暮らしていて、極美さんは孤独ゆえ自〇未遂を。
学生のころと境遇が逆になっているのことに、胸が締め付けられました。
頬をつたう涙が肉眼でも分かるくらい
二人ともボロボロ泣いていて
こちらももらい泣き。
若かりし頃のわだかまりがスルスルとほどけていき、あたたかい感情だけが残る、とても良いシーンです。
下級生時代から共にすごしてきた極美さんと天飛さんだからこそ醸し出せる、尊い時間が流れていました。
そして、このままロセッティ(極美)が亡くなって終わるのは寂しすぎる、と思っていたら、粋なエンディングに突入です。
なんとフィナーレは、みんなが若くてキラキラしていたアカデミー時代に回帰。
組子たちのとびっきりの笑顔に多幸感広がります。
正直、1幕と2幕の上演時間のバランスの悪さなど、構成演出にツッコミどころもありますが、そんなことはどうでもよくなるくらいハッピーなエンディングでした。
そして、幕。
カーテンコール
カテコに突入すると、本編のカッコいい極美さんはどこへやら。
ほわ~んとしたかりんちゃんが出現!
「みなさまの前で、公演、えっ、(しどろもどろ)できることが本当に、え~、幸せです」
極美さんを見まもる小桜さんやひろ香さんのお顔が優しくて、カンパニーの雰囲気の良さが伝わってきました。
カテコの幕がおりる時、笑顔でお手振りする極美さんと天飛さんとバッチリ目があった。(これも勘違い?)
最前列の観劇は、極美さんの美貌に惚れ惚れするだけでなく、組子の細かい芝居や息遣いまで感じられ、より作品の世界に引きこまれました。
極美さんの代表作になるであろう「ベアタ・ベアトリクス」を超神席で観劇できたことは、これから先、思い出すたびに幸せな気持ちになれるステキな経験となりました。
で、やっぱり最終的に思うことは
「極美慎は真ん中が似合うスターだな」です。
つぎは19日の配信で全体を見直したいと思います。
最後までお読みくださりありがとうございました。