舞空瞳さんの退団発表から一夜明けた本日4月8日。
劇団内にあるエスプリホールで退団会見が行われました。
真っ白のワンピースを身にまとった舞空瞳さんがとんでもなく可愛くて、まさにフェアリー。
どの写真からも透明感が溢れていました。
舞空瞳・退団会見
フェアリーを地でいく舞空瞳
舞空さんは娘役が研8でトップに就任しても違和感のない時代に、その学年で5年間のトップ人生を全うしようとしています。
じつに宝塚人生の半分以上をトップ娘役として過ごしているんですよね。
元々宝塚ファンでトップコンビの添い遂げの意味をよく知る彼女に単独で退団することを決意させたのが、
ファン時代から憧れてきた『ME AND MY GIRL』だったなんて。
何と言うか、めぐり合わせのようなものを感じます。
この公演は、礼真琴さんが不在で、『トップ』として組を率いるプレッシャーはあったでしょうけれど、
憧れのサリーを演じられているという喜びと、水美舞斗さんや暁千星さんから可愛がられて、それはそれは楽しそうでした。
で、退団後については「宝塚が大好きすぎて何も考えられておりません」と、お約束のすっとぼけですが、
退団後も彼女の舞台を楽しみにしている私としては、いまはまだ公表できずとも何か決まっていてくれーっ！というのが本音です。笑
パーフェクトな退団会見
それにしてもパーフェクトな退団会見でしたね。
退団を決めたのはいつ？と聞かれ『ミーマイ』の千秋楽と答え、
思い出に残る作品は？と聞かれ、『ロミオとジュリエット』『バレンシアの熱い花』と回答。
それぞれ「素晴らしい上級生が務めてこられた役」とか、「柴田作品にあこがれていたから」とかいう理由付けをしながらも、
これって礼さんをはじめ、凪七さん、水美さん、暁さんら、いままで組んだすべての相手役さんへの配慮が行き届いている回答なんですよね。
さらには、退団の意志を伝えたときに礼さんから「なこちゃんが決めたことなら全力で応援する」と背中を押されたことや、
「壁にぶつかったとき、舞台を全力で楽しもう」と励ましのことばをもらい、
その感謝を伝える舞空さんの胸には礼さんからプレゼントされたというネックレスがキラリ。
そしてもちろん、「花組に入ってよかった。尊敬する上級生に出会い、技術、知識、心得を学びました」と古巣の花組への配慮も忘れません。
ファンへのメッセージも「私を見つけて下さり、どんなときにも心を寄せてくださり本当に感謝の気持ちでいっぱいです。皆さまがいたから、私は今ここまで歩むことができました」と、申し分なし！
舞空瞳の本音
研4という若さで礼真琴という大スターの相手役に大抜擢されてからというもの、今日に至るまで、がむしゃらに努力しつづけてきた舞空さん。
もともと全てにおいてポテンシャルの高い人でしたが、下級生ということもあり、ゆいいつ苦手そうだなと思ったのがトークでした。
しかし舞空さんのことですから相当努力されたんでしょう。
いつしか自分の思いをスラスラと美しい言葉でいい表せるようになりました。
そしてその集大成が今回の退団会見だったわけですが、非の打ち所のない素晴らしい会見だったように思います。
ただ、同期と一緒に出演したCASTでキャピキャピとはしゃぐ舞空さんも魅力的だったので、
元星組トップの柚希礼音さんが「コンサートをしたときにお客様が素の自分を受け入れてくださって、そこから舞台でも素の自分が出せるようになってラクになった」とおっしゃっていたように、
舞空さんもMSをきっかけにもっと素の自分を出して解き放たれると良いな～なんて、大きなお世話ですね、すみません。
で、もう一つ、いらん事を言うと…
会見の違和感
冒頭の理事長の挨拶（舞空さんへの言葉がけ）に違和感を感じませんでした？
「瑞々しい魅力で、素晴らしい舞台を届けてくれる彼女の退団は惜しまれるところではございますが、退団のその日まで舞台を華やかに彩ってほしいと思っております。」
舞台を彩ってほしいって何やねん！
そんなつもりはないんでしょうけど、舞空さんではなく舞台が中心の言い方に聞こえなくもない。
ちなみに海乃さんの退団会見で前理事長は、「退団するその時まで、海乃らしい娘役を追求してほしいと思っております」とし、
星風まどかさんには「退団するその日まで、より輝き、より多くのものを残していってほしいと思います」と、
生徒主体の言葉をかけていました。
まぁ映像を見ないと活字報道だけではニュアンスが分かりませんし、ひねくれた捉え方をする自分もイヤになりますが、
これから有終の美を飾ろうとする生徒への言葉として、もっとふさわしいものあったのではと思わずにはいられません。
さて、とにもかくにも退団が発表されたからには、最後まで舞空さんを応援するのみですね。
集大成であるミュージックサロンも楽しみですし、
残りの宝塚人生を礼さんをはじめ星組の仲間に囲まれて幸せに過ごせますよう心から願っています。