雪組「心中、恋の大和路」
ディレイ配信視聴しました。
和希さんと夢白さんが向かう悲劇に涙し
ラストを盛り上げる凪七さんの絶唱に
深く感動。
本日は、この公演を成功に導いた一人
凪七さんについて思うことを
記したいと思います。
※人事について
デリケートな内容含みますので
読み進めご留意ください。
凪七瑠海について
2番目役を演じるということ
凪七さんは2017年に専科に移動してから
2021年花組「アウグストゥス」で
全組出演を果たしました。
花組「アウグストゥス」
柚香>瀬戸>凪七>水美>永久輝
役付き、階段降りを見てもわかるように
これまで凪七さんは
2番手以下、3番手以上の立ち位置でした。
それが、3番手の和希さんの作品に
2番目役として出演されると
発表があったときは本当に驚きました。
凪七さんの八右衛門は
頭がキレ、仕事もできる若旦那が
とてもカッコ良かったですし、
破滅へと向かう親友を
命がけで守ろうとする深い情にグッときました。
ラストの「この世にただひとつ」は
選ばれた人だけが歌うことを許された
名曲です。
研20の凪七さん、納得の表現力。
凪七瑠海のこれまで
明日海りお、望海風斗、夢咲ねね、七海ひろき…
スターぞろいの89期において
首席である凪七さんは
はやくから注目され、
2009年月組「エリザベート」で
エリザベートに大抜擢。
「宙組に戻ってトップ街道まっしぐら!」
「いや、月組に残って瀬奈さんの相手役(トップ娘役)になるのでは?」
と言われていましたが
結果的に、どちらでもありませんでした。
凪七さんは宙組にもどった後
月組へ組替えし、さらに専科へと移動に。
凪七瑠海のすごいところ
凪七さんのすごいところは、
特別出演、組替え、専科移動…
劇団人事に振り回されながらも
どんな状況でも上手く立ち回れる器用さ。
さらに、男役、娘役に関わらず
芝居表現や歌唱力にどんどん磨きがかかっていったことです。
そして、話し上手で聞き上手。
司会を務めるスカステ番組で
下級生の魅力を引き出し
ときに的確なアドバイスをする
ステキな上級生です。
下級生にとって凪七さんというのは
ベテラン専科さんより近く
直属の上級生よりすこし遠い
絶妙の距離にいる頼もしい存在なのだと思います。
そんな凪七さんの貢献により
「心中、恋の大和路」は評価の高い
公演になりました
さて、これから凪七さんは
どうなっていくのでしょう。
凪七瑠海のこれから
これから凪七さんのたどる道は
大きく分けて2つ。
①トップになる、もしくは、
どこかの組に2番手で入る
②退団する
花組・柚香さん(95期)
月組・月城さん(95期)
雪組・彩風さん(93期)
星組・礼さん(95期)
宙組・真風さん(92期)
92期以降のスターが並び
つづく2番手、3番手も羽根問題で揺れているとはいえ
現トップたちが退団するころには
路線の整理がつくと予想されます。
したがって
①凪七さんがトップになる
もしくは、2番手になるのは
難しいような気もします。
・専科→トップ就任
北翔さん、湖月さん
・専科→2番手就任
愛月さん
前例がないわけではありませんが
凪七さんは学年的に…
②過去、専科移動し
長期の活躍を期待されながら
数年で退団した方々。
・沙央さん(87期)
専科移動し約4年で退団
・星条さん(86期)
専科移動し約3年で退団
・華形さん(85期)
専科移動し約6年で退団
どうして専科って続かないのでしょう。
「組子の役を取ってしまうことが心苦しかった」と
ある専科OGさんの言葉です。
個人的に、凪七さんにはできるだけ長く
在団していてほしいと思っています。
東上主演の経験者ということもあり
真ん中もお似合い。
2番目役、娘役、なんでもござれの芸達者。
ショーも歌って踊って大活躍。
さらに各組の下級生からも慕われる存在。
これからも全組に特別出演しつづけ
2年に1回くらい別箱主演や
ディナーショーをやりながら
長くなが~く活躍していただきたい。
次回、凪七さんが特別出演する
雪組「蒼穹の昴」は
なんと6人の専科さんがご出演!
原田先生、本気ですね。笑
凪七さんが演じるのは李鴻章。
(り・こうしょう)
中国、清の時代後期。
外交を担い、清朝の立て直しに尽力した人物だそう。
ポスターの髭が いままでにない雰囲気で印象的。
ドラマティックな歌のナンバーが
あるといいな。
凪七さんの益々のご活躍たのしみにしています。