コロナ禍も事件の余波も落ち着き、現在、回復期にある宝塚歌劇。
とくにこの1年はトップの退団公演と新トップのお披露目公演が重なり、どの組も超がつくほどのチケット難。
最近でいうと、朝美絢さんのお披露目公演『ロビン』や、礼真琴さんの退団公演『阿修羅城の鐘』のチケットを、まだ1枚も入手できていない人も多いのではないでしょうか。
今回はそれを大いに嘆く話しではなく…
ショック!博多座ショーのみチケット販売
良いこと?悪いこと?
現在博多座で公演中の花組『マジシャンの憂鬱/ジュビリー』のチケットに関するお知らせにびっくり!
なんとショーのみのチケットが販売されるというではありませんか。
開演20分後に残席がある場合のみ「ショーのみチケット」を販売いたします。
S席 6,250円
A席 4,650円
B席 3,350円
C席 2,000円
博多座ではショーのみのチケットを売ることは珍しくなく、1月の松平健さんの公演でも『ショータイムのみチケット』が販売されたそうです。
かつて宝塚でもショーのみのチケットが販売されたようですが、私が知る限りは初めてのこと。
星組の『ミーマイ』(2023年)は全公演完売だったのでアレですが、チケットが余っていた月組『川霧の橋』(2021年)でもショーのみのチケットが売られた記憶はないんですよね。
そりゃあ博多座公演に関わらず、お芝居がイマイチだとショーだけ通いたいと思ったことはあります。
空席にしておくより半額でも回収できたら劇団も助かるんじゃないの?なんて。
だからショーのみのチケット販売に喜ぶ人の気持ちも分かりますし、初めての人が気軽に宝塚を観てもらえるのは嬉しい。
だけどイチ宝塚ファンとしては、やっぱりお芝居あっての宝塚の男役&娘役だと思うんですよね。
生徒たちがこれまで積み上げてきたこだわりの男役芝居&娘役芝居を観てほしいですし、やっぱり初めての人がショーだけだと、女性が男装している感が強いのではないかと。(いらぬお世話すみません)
お芝居を観てほしい
それより何より、『マジシャンの憂鬱』面白いですよ。
基本コメディで、ちょっぴりサスペンス要素もあって、ロマンスのさじ加減もよく、全盛期の正塚作品なだけあってテンポが良い。
花組版の評判も良いですし、ぜひ一人でも多くの人に観てもらいたいなと思います。
そしてその花組公演で事件がありましたね。
花組博多座『ジュビリー』階段降りについて
聖乃あすか2番手羽根背負わず
信じて疑わなかった聖乃あすかさんの2番手羽根がまさかのおあずけとは!
【花組博多座階段降り】
湖華詩(エトワール)
↓
侑輝大弥・美羽愛・一之瀬航季
↓
聖乃あすか(片側肩)
↓
星空美咲(トップ娘役大羽根)
↓
永久輝せあ(トップ大羽根)
えーっ、凪七瑠海さんの退団公演で羽根を逃したときにガッカリしつつも、次回の別箱で背負うだろうから大丈夫!と気持ちを抑えていたのに、どういうこと?
観劇された人によると、聖乃さんはお芝居では水を得た魚のようにコメディエンヌとして会場を沸かせ、ショーでは自身のパートに加えて凪七さんのパートも担うという活躍っぷり。押しも押されぬ2番手だそう。
それを聞くとますます謎が深まるわけですが、ひとついえるのは劇団は意味のないことはしないということ。
どうなる花組人事
というのも柚香光さんや鳳月杏さんも2番手羽根デビューは博多座で、そのあと大劇場披露という流れでしたし、聖乃さんが次回の大劇場で背負うのであれば、このタイミングで背負わせない理由なんてありませんから。
となるとよみがえるのは星組の悪夢。
もしかして星組の瀬央ゆりあさんと暁千星さんのように、聖乃さんと極美慎さんも片羽根でごまかす!なんてことはないでしょうね。
とまぁ心配は尽きませんが、すべて取り越し苦労であってほしい。
なにごともなく次回の大劇場公演で聖乃さんが2番手羽根を背負うことを期待したいと思います。