月組、宙組につづいて雪組も新公主演を独占する105期。
男役娘役ともに今もっとも勢いのある期ではないでしょうか。
それゆえスターぞろいの95期と比較されることが多く、その育成に注目があつまります。
人事に翻弄される95期
110周年を見越した95期育成
宝塚歌劇は100周年を機に知名度も集客力もアップし急成長を遂げました。
メディア報道やさまざまなジャンルとのコラボで注目を集めたことも成功の一因ですが、
なんといっても柚希礼音さんや明日海りおさんなどモンスター級の大スターの存在が大きい。
そして89期の『箱(期)推し』でスカイステージの視聴率、ならびにグッズ販売の売り上げも大きく伸びました。
そこで劇団は10年後の110周年にむけ、95期に焦点を当て『個々のスター育成&期売り』に取りかかったワケですが、
神7の問題
礼真琴、月城かなと、柚香光、朝美絢、水美舞斗、桜木みなと、瀬央ゆりあ
新人公演主演を7名が全組コンプリートしたときは盛り上がりましたね。
そこからバウ主演コンプリート、東上主演コンプリートと全員がアゲアゲのころまではよかった。
しかし学年が上がるにつれ喜びごとばかりでなく、トレード組替えや番手&羽根問題勃発!
問題は解決するどころか、水美さんの専科異動が意味するところは何か?
瀬央さんの全国ツアー2番手羽根の意味とは?と混沌とするばかり。
7名が新公主演を果たし喜びにあふれていたあの頃、誰がいまの状況を想像できたでしょうか。
はやくから育成に取りかかってきたわりにはツメが甘いという。
では120周年に向けて育成が始まっている105期には これからどんな育成がなされるのでしょう。
105期の育成
105期のスター候補たち
【105期スター候補】
花組・美空真瑠
月組・七城雅
雪組・紀城ゆりや
星組・稀惺かずと、大希颯
宙組・泉堂成、大路りせ
七城さん(月組)→大路さん(宙組)→紀城さん(雪組)と3組連続で新公主演を射止めた105期。
つづく星組『1789』で稀惺さんの主演が決まると4組連続になりそう。(大希さんの可能性もありますが、ロナンに合うのは稀惺さんかなと)
そうなると新たな伝説が生まれますね。だからといって105期の抜擢が特別はやいのかというと そうではありません。
95期の反省をいかした105期の育成
100期は極美さん、聖乃さん、風間さんが研4で初主演を果たしていますし、
102期も彩海さん、天飛さん、風色さんの3名が研4で初主演。
劇団推しの生徒は若い学年で初主演を経験させる傾向にあるため、研4での主演が2名に留まった105期は(コロナの影響もあり)『スターの期』にしては出足が遅れているともいえます。
研5になった105期生。この中からあと何人新公主演者がでるのか、95期の7名を越すのかに注目があつまります。
がしかし、劇団が意図的に『期推し』の状況をつくろうとしているのならば、
95期のモロモロを見るかぎり、同組で路線が複数人いることは必ずしも良いことばかりではありません。
それを踏まえて105期をどうバランスよく上げていくのか、劇団のお手並み拝見といったところ。
105期の皆さんには与えられたチャンスをしっかりモノにして大きく飛躍してほしいなと思います。