本日午後、月組公演を観劇してきました。
公演中の突然の地震、まずは何よりも鳳月杏さんと天紫珠李さん、そして月組生の皆様に最大限の敬意を表したいと思います。
地震中のデュエダン!鳳月杏&天紫珠李の落ち着き
ショー『水晶宮殿』のクライマックス、デュエットダンスの最中に発生した地震。
2階席では客席がバウンドするような強い揺れを感じ、なかなか止まない揺れに、劇場内にも緊張が走りました。私自身、劇場は耐震性に優れていると分かっていてもやはり怖かったです。
がしかし、舞台上の二人は微塵も揺らぐことなく完璧な微笑みを湛えて踊り続け、何事もなかったかのようにセンターでお辞儀をした瞬間、客席から湧き上がった大きな拍手と漂う安堵の空気感。
鳳月さんは終演後のご挨拶でも地震には一切触れず「今後ともeプラス様、ならびに宝塚歌劇をよろしくお願いします」といつもどおりの爽やかな笑顔。
終演後にはあちこちで、「顔色ひとつ変えずに踊りきってやっぱりプロだね!」「地震怖かったけど二人が踊り続けてたから大丈夫って思えた。」「誰も混乱せず、舞台も客席も落ち着いていて宝塚すごい!」という声が聞こえてきて、みなさん興奮冷めやらぬ様子でした。
ショー『クリスタルパレス』月組の底力
さて、ショーの内容に目を向けると、『悪に囚われた姫を助けるために主人公が6つのクリスタルを集める冒険に出る』というストーリーらしいのですが、どの場面もとっ散らかっていて、正直、なんのこっちゃ!?です。
中盤以降、クリスタルが6つ集まったところくらいから宝塚のショーらしくなって見やすくなるんですが、それまではゴチャゴチャな衣装、三角形のアンテナ?がついた違和感のあるヘアスタイル、路線スターたちが手にするピザにラーメンにビックリ!
そして齋藤先生お馴染みのアニソンやJ-POPの多用はキャッチーですが、宝塚特有の発声法との親和性には、歌ウマ揃いの月組をもってしても、どうしても「惜しい」と感じてしまう部分がありました。
とはいえ、銀橋渡りも多いですし、たくさんの生徒に見せ場があって、先生の愛情を感じるショーではあります。下級生に至るまでみんな楽しそう。
月組の未来を担う「MooZinG」
それにしても月組は男役の層が厚いですね。礼華はるさん、彩海せらさんという盤石な3番手4番手スターに加え、その後を追う若手の勢いが凄まじいことになっています。
105期の七城雅さんをはじめ、礼華さん率いる恐竜シーンや、瑠皇さん中心の「アベンジャーズ」で目を引く和真あさ乃さん、美颯りひとさん、天つ風朱李さん、翔ゆり愛さん。そして言わずもがな、すでに新公2回主演している雅耀さんら有望株がズラリ。
そして熾烈を極める次期トップ娘役レースからも目が離せません。
白河りりさんは「マッチ売りの少女」のシーンのヒロイン。確かな歌唱力と芝居心。大人の月組を支える実力派としての安定感していますし、風間柚乃さんとの歌の相性は抜群!
花妃舞音さんは「チェス」場面でのヒロイン。 圧倒的なヒロイン力。鳳月さんとの並びも華やかで、まさに「宝塚の娘役」の王道。
どちらが選ばれてもおかしくない、まさに究極の選択。まずは風間さん主演の次作『稲妻開化譚』で誰がヒロインを取るのか、配役発表を楽しみに待ちたいと思います。
月組の地力があってこその『クリスタルパレス』。
鳳月さんという誰もが信頼を寄せる偉大なトップのもと、地震の中でも揺るがない舞台を見せてくれた月組生に拍手を送りたいと思います。