本日6月5日、宙組宝塚大劇場公演『黒蜥蜴』『Diamond IMPULSE』の13時公演が、ショーの終盤に舞台機構の故障で急遽中止という、血の気の引くニュースが飛び込んできました。
それとほぼ同時に、2027年の次回本公演ラインアップが発表されるという、なんとも感情のアップダウンが激しい一日となりました。
異例の幕切れ…宙組生の涙と、初舞台生への想い
現地からの情報によると、ショーのロケットが終わった直後に突然の幕。そこから30分もの中断を経て、劇団側からの払い戻し説明があったそうです。
何より胸が痛むのは、その後の対応。再び幕が上がると、そこには初舞台含む、舞台衣装のままの宙組生が全員整列していました。
そして、松風輝組長と桜木みなとさんが声を詰まらせながら観客へお詫びのご挨拶をされたとのこと。生徒の皆さんの悔しさ、そして劇場にいらしたファンの皆さんの切なさを想うと、言葉になりません。
特に胸が締め付けられるのは、これが第112期生にとって「一生に一度の初舞台公演」であるということ。
先日もロケットの最中にドミノ倒しになるハプニングがあり、その後、2名の休演者が出るという痛ましい出来事があったばかり。不慣れな大舞台で必死に踏ん張っている初舞台生たちの心痛は計り知れません。
誰のせいでもない舞台機構のトラブルとはいえ、どうかこれ以上、誰も傷つかないでほしい。
何よりも最優先されるべきは生徒の安全です。劇団には徹底した原因究明と安全対策を強く求めたいですし、明日以降、どうか安全にスモークやセリが動く「いつも通りの、輝くタカラヅカの舞台」が戻ってくることを祈るばかりです。
宙組次回作は正塚晴彦×指田珠子コンビ
そんな緊迫した空気の中、劇団から2027年1月~5月の宙組大劇場公演ラインアップが発表されました。
桜木さん・春乃さんコンビの3作目となる本作は、1本物ではなく新作2本立てです。
ミュージカル・タペストリー『The London Way』(作・演出/正塚晴彦)
アヴァンチュール・ショー『Ivresse Vague(イヴレス ヴァーグ)』(作・演出/指田珠子)
お芝居は、男役の哀愁とカッコよさを引き出す名手・正塚先生の大劇場新作。そしてショーは、近年『VIOLETOPIA』などで独自の濃厚な世界観を爆発させている指田先生。この組み合わせ、大人の色気と群像劇としての見応えが今から本当に楽しみです。
が、トップ3作目となると、どうしても過るのが「退団」の二文字。
注意深く正塚作品のあらすじを読む限り、今回は1970年代初頭のロンドンを舞台にした「ヒューマニズム溢れる群像劇」で、瀬奈じゅんさんの『ラスト・プレイ』や月城かなとさんの『Eternal Voice』など)のような、明確な終幕を意識させるタイトルや設定ではないように感じられます。
とは言え、トップ歴の長い春乃さんの去就は引き続き気になるところではあります。
宙組生それぞれの立ち位置
水美舞斗さんの役は、「行方不明の恋人エドワード」か、「MI5の捜査官でエドリアンの同級生ヘイリー」でしょう。水美さんがどんな風にトップコンビと絡むのか、ワクワク!
あらすじには、複数のキャラクターの思惑が交錯するとあり、ここに、鷹翔千空さんや、天彩峰里さん、山吹ひばりさん、きよら羽龍さんといった路線たちがガッツリ絡んできて、見応えありそうですね。
ショーも『ビオレトピア』→『EL DESEO』と、進化著しい指田先生ゆえ、大いに期待しています。
充実期を迎えた桜木さん&春乃さんコンビ率いる宙組の次回作、とても楽しみです。
そして、まずは何よりも、大劇場の舞台機構が1日も早く直り、宙組生と初舞台生が笑顔で千秋楽まで駆け抜けられることを、今はただ心から願っています。