雪組『ポーの一族』初日・階段降りに思う

本日、原作者の萩尾望都先生が客席で見守るなか、ついに雪組『ポーの一族』の幕が上がりましたね。

まずは新トップ娘役に就任された音彩唯さん、トップ娘役大羽根、本当におめでとうございます。可憐で美しい姿は、まさにメリーベルそのものだと大評判!!記事にアップされている写真を見ても、まるでお人形のよう。

朝美さんがご挨拶で「わたくし朝美絢と音彩唯は、孤独な兄妹として本日お披露目させていただきました」と笑わせ、良いスタートを切ったようです。

伝説の初演から8年。気になる雪組版の内容はというと…

トップ娘役・音彩唯さんの大羽根とメリーベルのジレンマ

音彩唯・大羽根おめでとう

開演前に映し出されるタイトル文字が『The POE CLAN』とスタイリッシュに変更されたものの、構成自体はエドガーとメリーベルの楽曲が追加された以外はほぼ初演と同じだそう。

ゆえにメリーベルの出番自体が少なく、音彩さんのトップお披露目としては少々残念。

で、朝美エドガーの美少年っぷりったら!しかもただ再現度が高いだけでなく、吸い込まれそうな透明感、冷たさ、妖艶さ…。ほんと、朝美さんって美の表現の引き出しいくつあるの?凄い人だ!

本編のトップコンビは宝塚では異色の『幼い兄妹』という関係性ですが、フィナーレでは爽やかなブルーの衣装とは裏腹に、大人な魅力全開の『アダルトデュエダン』が用意されているのが嬉しいですね。

あの日のゴンドラの記憶

そして、今回の観劇で最も胸をざわつかせたのが、名シーンであるラストの「ゴンドラ」です。

初演と同じく、エドガーとアランがゴンドラに乗って旅立つ構成。花組での初演時、アラン役の柚香光さんをゴンドラに乗せたいがために、当時2番手だった芹香斗亜さんを異動させるという、いわゆる『小池人事』が発動したのは記憶に新しいところ。

ところが今回の雪組版では、3番手の縣千さんがいともあっさりゴンドラに!

もちろん、縣さんが重要な役を任されていることは頼もしく嬉しいことです。しかもどうせなら3番手羽根を背負わせてもよかったのにとも思いますが、おそらく作品の世界観を考慮しての判断でしょうから仕方がないですね。

さらに学年的にも持ち味的にも瀬央ゆりあさんがポーツネル男爵というのも頷けますし、正2番手の証である一本物の『歌唱指導』を務め、当然、立派な2番手羽根を背負って階段降り。

まさに適材適所、この大団円を見るとどうしても「だったら初演の時も何とかしてあげられなかったのかな…」なんて、過去の記憶が蘇ってちょっぴり切ない気持ちになってしまいました。

雪組『ポーの一族』階段降り

パレード階段降り
エトワール_美穂圭子

華純/諏訪/星沢

華世/小桜



瀬央(2番手羽根)

音彩(娘
トップ羽根)

朝美(トップ大羽根)

階段降りで胸が熱くなったのは、この公演をもってご卒業される専科の美穂 圭子さん(76期)のエトワールです。ご自身の出身組である雪組での集大成。ステキな花道だなと思う反面、宝塚随一の歌姫である美穂さんの歌が聞けるのもこれが最後かと思うとこみ上げるものがあります。

で、やっぱり華世京、つよい!(みなさん聞き飽きたと思いますけど…)

なんと106期の華世さんが専科で99期生の小桜ほのかさんと肩を並べて降りてくるという。

すでにバウ主演を経験済みの華世さん、本作で3回目の新公主演も決まっていることから、雪組の重要な戦力として劇団からどれほど厚い信頼と期待を寄せられているか、ブレない雪組の姿勢がこの立ち位置からビシビシと伝わってきました。

そしてもう一人、一際目を引いたのが108期の星沢ありささんです。

新人公演、バウ、東上と3年連続でヒロインを重ね、今回、はやくもスチール入りを果たすという破竹の勢い!役付きの良さ、階段降りのメンバー入りを見ても、どうも劇団は彼女の育成を急いでいるようですね。近々人事が動くのかしら?

と先走ってしまいましたが、朝美さん&音彩さん新トップコンビ率いる雪組が作り上げた『ポーの一族』、来週の観劇を楽しみにしたいと思います。

タイトルとURLをコピーしました