当初『ベルサイユのばら』の演目が発表されたときは、嬉しい派とそうでない派が半分半分といったところでしたが、
いざ公演が始まってみると、彩風咲奈さん、夢白あやさん、朝美絢さん、縣千さんというビジュアルモンスターたちが作り上げる夢の世界に酔いしれる人が続出！
ほんと、雪組生え抜きの彩風さんと懸さん、そして宙組からやってきた夢白さん、月組出身の朝美さんの奇跡のめぐり合わせに感謝です。
で、オスカルを演じる朝美さんの人気がえらいことになっていますね。
令和版・ベルサイユのばら人気に思う
愛あればこそ
というのも、私の友人で『ベルばら』のオスカルを見て朝美さんのファンになり、ファンクラブに入会した人が3人もいるんです。しかもムラ（大劇場公演）だけで。
3人とも観劇後に感想という名の『朝美絢への激重愛』を語ってくると同時に、やたらと宝塚のファンクラブについて質問してくるな～と思ったら、いつの間にやらホイホイ！
ちゃっかり入会しているではありませんか。笑
【余談】ちなみによくある質問が、「トップになってからファンクラブに入会するのは遅い？」ですが、そんなことはありません。まだまだ応援できますので入りたいときが入り時。トップ内定の時点での入会も、トップ在任中の入会も歓迎されますのでご安心を。
宝塚初心者の彼女たちにここまで行動を起こさせる朝美さんの魅力も、『愛あればこそ』の精神で突っ走った彼女たちも、どちらもスゴイとしか。
しかも男役が女役をした公演ではファンが増えづらいというジンクスを破ってこの結果って、恐るべし朝美絢！
朝美さんのオスカルは息を飲むほど美しくて、漫画から飛び出てきたなんてレベルじゃない、まさに生きたオスカルそのもの。
フェルゼンへの秘めた恋に苦しみ、すべてを捨てて民衆と共に戦う決心をし、アンドレとの真実の愛に心も体も焦がし、革命の成功を見届けると同時に迎える最期…
ビジュアルだけでなく、すべての瞬間にオスカルとしての魂が宿っていて、それはそれは素晴らしかった。
男役とか娘役とかという次元を越えて、舞台人＆人間『朝美絢』に魅力されるのも納得です。
【余談】ちなみに私の周りには『ボイルド～』のホームズに堕ちて入会した人も2人いたんです。こんな狭い界隈でこの人数、全体だといったいどれだけ増えたの？きっとスゴイ数ですよね。
縣千は？
で、同じくここにきてグッとファンを増やしている印象があるのが、アンドレを演じる縣千さんです。
昔からアンドレを演じればファンが増えると言われていますが、まさに！
なにを隠そう、親戚の女子高生は宝塚初観劇で懸さんのファンになり、母娘で入会を決めたのですから。
歴代の中でも突出して逞しくて男らしさが際立つ懸さんのアンドレは、本当にかっこよくて惚れ惚れします。
懸さん曰く、「朝美さんが他の男役と話しているだけで嫉妬する」というくらい役に入り込んでいるのだとか。（カフェブレイクにて）
朝美さんにとっても、そんな懸ドレの愛を一身に受ける『今宵一夜』が、劇中でいちばん落ち着くシーンだというから、もう、たまりませんね。
ファン数の伸び悩み
コロナ禍で若手の育成が遅れているせいなのか、演出家不足による当て書き作品の減少のせいなのか、入り出などのイベントが無くなり特別感が薄れたせいなのかは分かりませんが、
多くのジェンヌがファンの数の伸び悩みに頭を痛めている現状。
【小声】最近ある生徒さんのお茶会に参加したところ、ファンが増えるどころか、コロナ前より会員数が減ったと嘆いていました。
そんな中、新体制を前に順調にファンを増やし勢いに乗っている朝美さんと縣千さん。
これからのますますのご活躍を楽しみにしたいと思います。