宙組『黒蜥蜴/DIAMOND IMPLUS』千秋楽を配信で観ました。
開演5分前に客席からキャーッという声と共に大きな拍手が聞こえてきて、何ごと?と思ったら、客席に芹香斗亜さんが現れたからなんですね。
宙組大千秋楽 感想
今回の宙組版『黒蜥蜴』は、江戸川乱歩×三島由紀夫の世界観を表現するにあたり、宝塚では異例とも言えるほどトップ娘役に重きを置いたストーリ展開。
春乃さくらさんの、香り立つような妖艶さと圧倒的な芝居心たるや!昭和の雰囲気たっぷりで素晴らしかったです。
まさに彼女の集大成を見せつけられた思いですが、次回作で退団なのかどうか、ファンの心中ヒヤヒヤですね。
注目の千秋楽アドリブは意外と控えめで、探偵チームが「明智さんのことが大好き〜!」で終わり。みんなで一生懸命アドリブを考えたんでしょうね。結局、シンプルに愛を告白するカタチに落ち着いたの可愛いですし、その後、一瞬にして空気を変え、シリアスなナンバーを歌い上げる桜木みなとさんがとってもかっこ良かったです。
続くショーは全国ツアーを想定してか、全体的にこじんまりした感じはあったものの、相変わらず水美舞斗さんのダンスは絶品!泉堂成さん、奈央麗斗さんら下級生たちもダンスにキレが増して頼もしく感じました。
同期のお花渡しは真風涼帆
そして何と言ってもこの公演は、3年間、組長を務めた松風輝さんのご卒業公演でもあります。
同期のお花渡しとして登場したのは、元宙組トップスターの真風涼帆さん。白のパンツスーツに8cmはあるであろうピンヒールで現れたその圧倒的プロポーションに目が釘付けになりました。
松風さんのご挨拶は、これまでの感謝とこれからの宙組へのエールを交えた簡潔なもの。緞帳前では松風さんの目にも桜木さんの目にも涙が光っていましたね。
桜木さんを初舞台の頃からずっと見守り続け、宙組初の生え抜きトップの誕生を見届けた松風さん。お二人の言葉少なげながらも温かいやりとりに、トップスターと組長という関係でしか築けない絆を感じました。
一つの幕引き
宙組において忘れてはならないのが、松風さんの在任中に起こった例の悲しい事件です。
一時は「宙組解体か!」とまで言われましたが、当時のトップスターの退団、宙組悲願の生え抜きトップの誕生、そのほか大規模な人事異動など、畳み掛けるようにテコ入れと話題作りが行われ、なんだかんだで現在に至ります。
そして今回、当時の組長だった彼女のご卒業は、また一つの大きな幕引きとなったことは確か。だけど宝塚ファンとして、この出来事とその後の経緯を決して忘れてはいけないと改めて痛感しました。
さて、次の宙組は3つに分かれる別箱公演ですね。松風さんの新しい人生にエールを送りつつ、新組長となった愛すみれさんをはじめ、それぞれの場所で輝く宙組生たちを引続き応援していきたいと思います。