雪組の次回大劇場公演ラインアップが発表されました。
上演されるのは、熊倉飛鳥先生による和物『陽炎のごとく』-長州青春譜-と、竹田悠一郎先生が手掛けるラテンショー『Buena Vista!!』の二本立て。
『和物の雪組』と言われながら、大劇場での本格的な日本物は2022年の『夢介千両みやげ』以来、5年ぶり!長かったですね。
そして、和物とラテンショーの組み合わせは、『星逢一夜』と『La Esmeralda』の神公演を思い起こさせ、期待は膨らむばかり。
朝美絢&瀬央ゆりあ濃密な絆!赤禰武人と高杉晋作
お芝居『陽炎のごとく』の舞台は、『壬生義士伝』『幕末太陽傳』『JIN-仁ー』と同じく、雪組が大得意とする幕末です。
演出は、大劇場デビュー作である『蒼月抄』が好評を博した熊倉飛鳥先生。『ベアタ・ベアトリクス』『Golden Dead Schiele』もそうですが、過去の作品はみんな『実在の人物』を描いた物語です。
今回も朝美絢さん演じる主人公は、実在の志士・赤禰武人。吉田松陰の教えを胸に「対話」による平和を模索した知性派。第一次長州征伐の際、藩の存続のために幕府側との和平工作に奔走。冷静さと内なる情熱を持つ朝美さんにぴったりですね。
音彩唯さんが演じる馬関の芸者との「儚い恋」も織り交ぜられ、単なる歴史劇にとどまらない深い余韻を残す青春群像劇になりそう。
ですが、解説を読む限り、この物語の主軸はラブストーリーではなく、バディもの。
あの有名な高杉晋作を瀬央ゆりあさんが演じ、言葉で人々を結ぼうとする武人と、行動力で時代を打ち破ろうとする晋作との友情と対立が描かれるも、結局、ふたりは晋作の功山寺挙兵により決裂。
赤禰は裏切り者の汚名を着せられ処刑されるという悲劇を、朝美さんと瀬央さんがどう魅せるのか楽しみです。
バディ演目に透ける瀬央ゆりあの去就
さて、今回の配役発表を受け、どうしても考えてしまうのが瀬央さんの去就についてです。
『ダリ』で東上主演→ディナーショー開催→そして大劇場公演で朝美さんと「無二の親友であり最大のライバル」という餞的配役…。
どれも一発で「フラグが立った」と言えるものではありませんが、積み重なっていくと『ポーの一族』では免れたものの、ついにその時が来てしまう可能性は否定できません。
もしこの作品が集大成だとしても、そうでなかったとしても、同期コンビが魅せる渾身のお芝居が名演として刻まれることを願っています。
怒涛の活躍・竹田悠一郎先生と『Buena Vista!!』
そしてショーですが、まず、『Buena Vista!!』を担当する竹田悠一郎先生の勢いが凄い!
中堅どころの演出家の相次ぐ退職によって、急ピッチで叩き上げられた竹田先生。星組『Tiara Azul』や礼真琴コン『アンセム』、さらに宙組『Diamond IMPULSE』に続いての大劇場ショーと、ひっぱりダコ。
タイトル「Buena Vista」はスペイン語で「素晴らしい景色」を意味し、『フィエスタ・アルディエンテ』は「情熱的な祭」。キザでホット、かつエレガントで雪組の魅力爆発って、かなりモリモリなショーになりそうですね。笑
重厚で切ない和物芝居と情熱のラテンショー。この極端なコントラストこそが宝塚観劇の醍醐味。
瀬央さんの去就が気になるところではありますが、95期のバディ芝居を今から楽しみにしています。