雪組『ポーの一族』の新人公演キャストが発表されました。
華世京・3度目の主演
エドガー役は、106期の華世京さん。新人公演の長の期にして、3度目の新公主演を掴み取りました。
研3での『蒼穹の昴』、研5での『ボイルド・ドイル〜』、さらにバウ主演を経て、今回、研7でダメ押しの3回目。
新人公演主演3回という記録は近年だと、聖乃あすかさん(100期)、縣千さん(101期)、天飛華音さん(102期)以来という快挙!(ちなみに『ポーの一族』初演の新公主演は聖乃さんでした)
この「研7のラスト新公で、一本物の大作主演で仕上げる」という育成ルートは、星組トップスター・暁千星さんの月組時代の姿(『エリザベート』新公主演)を彷彿とさせ、劇団がどれほど華世さんに大きな期待を寄せ、正統派の御曹司として全幅の信頼を置いているかが分かります。
しかしまぁ、106期を中心とした今回の新公メンバーの安定感は、もはや「新人公演」の枠を超えています。あまりに期待値が高すぎて、一ファンとしては「ハードルが上がりすぎて気の毒では……」と老婆心ながらに思ってしまうほど。
本役の朝美絢さんが魅せるエドガーとはまた一味違う、華世さんだからこそ表現できるエドガーの孤独と葛藤に、今から期待が膨らみます。
研2で大役抜擢!111期・澄花まいがメリーベル
そして、安心安定の研7主演者に対して、よくやるのが下級生ヒロイン抜擢なわけですが、今回も例に違わず。メリーベル役に抜擢されたのは、なんと研2!!
澄花まいさん(111期)、おめでとうございます。
入団2年目(研2)での初ヒロイン。最近では月組の乃々れいあさん(109期)、花組の彩葉ゆめさん(110期)の研2抜擢が記憶に新しいところ。
澄花さんは、可愛くて可憐な絵に描いたような宝塚らしい娘役さん。あの原作の儚く愛らしいメリーベルのビジュアルが、お顔立ちを思い浮かべるだけでピタッとハマります。
本役の音彩唯さんが持つ抜群の歌唱力と存在感に対して、研2の澄花さんがどう食らいつき、華世さんのエドガーの妹として息づくのか、そのフレッシュな挑戦を温かく見守りたいと思います。
その他のキャスト
フランク・ポーツネル男爵に、華世さんと同期の霧乃あさとさん(106期)。確かな演技と渋い魅力がこの役にハマりそう。シーラ役の白綺華さん(107期)との並びは、新公とは思えないほど大人っぽく、洗練された夫婦像を見せてくれそうです。
朝美さんと透真かずきさんの稽古場情報によると、エドガーとメリーベル、ポーツネル男爵とシーラの新曲が追加されたそうなので、新公バージョンも楽しみです。
アラン・トワイライトは雪組期待の律希奏さん(109期)。『ボー・ブランメル』の新公主演を経て、今回は縣千さんのアラン役に!抜群の等身バランスと確かな実力、この大作でみごと路線の大役を射止め勢いが増しましたね。
さらに気になる周辺の配役も、見どころ満載!
美穂圭子さんの退団公演となるお役・ブラヴァツキーを演じるのは、華純沙那さん(106期)。美貌が目を惹く水月胡蝶さん(108期)はバイク・ブラウン。
108期の苑利香輝さんと星沢ありささんは、クリフォード&ジェインとして婚約者カップルに。そしてマーゴット役に音綺みあさんと充実の配役。
一本物の大作ゆえに、お稽古の苦労は並大抵のものではないと思います。カットも多いですしね。
しかし、この手堅い実力派の上級生と、圧倒的なフレッシュさを持つ下級生が融合した今の雪組なら、きっと私たちの想像を超える素晴らしい世界を創り上げてくれるはず。
待ちに待った『ポーの一族』再演。本公演、新公ともに、心から楽しみにしています。